佐賀市下水浄化センターで進めるバイオマス事業を巡り、市上下水道局は16日、本年度に完了予定だった基本設計が約4カ月遅れる見通しとなっていることを明らかにした。議会への説明不足を補うために時間を要し、着手が遅れたという。利用するバイオマス資源の受け入れ量見込みも約1万1千トンから約9千トンに減ることも報告した。

 市議会建設環境委員会で説明した。汚泥などのバイオマス資源からバイオガスを発生させ、発電や二酸化炭素を分離回収する事業で、概算の総事業費は約54億円。2016年度に基本設計、17年度に詳細設計し、20年度までに建設、21年度からバイオマス資源を全量受け入れる計画だった。

 議会への説明で、波及効果の資料や概算事業費の積算で不備が指摘されていた。補足する間、設計に着手しなかったため予定通り進まなかった。事業の全体像は7月ごろに示す見通し。

 味の素九州事業所からの資源受け入れで液状資源約2千トン分は、技術的な課題があるとの試験結果が出たため、見送った。

 委員会後、田中泰治局長は「事業の開始時期がずれ込むかどうかは現時点では分からない。2千トン減る影響はそれほど大きくはないと考えている」と述べた。

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