歴代藩主のゆかりの品々を見入る来場者=小城市立歴史資料館

徳川光圀が3代藩主・鍋島元武に送った書状

地位の高さで使い分けていたという大中小の花押印判

  小城藩主ゆかりの史料を紹介する「十一人の藩主たち~元茂から直虎まで」が、小城市立歴史資料館で開かれている。書状や肖像画など、歴代藩主に関わる品々を一堂に並べるのは初の試み。主催する小城市教育委員会文化課の担当者は「この機会に、藩主一人一人の素顔を知ってほしい」と来場を呼び掛ける。28日まで。

 資料展は小城藩成立400年を記念して企画された。1617年、初代佐賀藩主・鍋島勝茂が、長男・元茂に本藩の家臣団を預けたのが小城藩の始まりとされている。展示品は初代小城藩主となった元茂に送られた柳生新陰流の創始者・柳生宗矩の茶会に誘う書状など39点が並んでいる。

 3代藩主・元武ゆかりの展示品は、徳川光圀の書状。文面には新年のあいさつに(元武が)邸宅に訪問してくれたお礼の内容で、小城藩も参勤交代で江戸へ赴き、幕府中枢の人物との交流がうかがえる貴重な史料となっている。

 また、7代から9代までの花押印判(印鑑)は、大中小のそれぞれ大きさの違った実物を紹介。公式文書の発給の際、地位の高さの違いで、押印する花押の大きさを変えていたという。

 資料展を企画した近藤晋一郎さんは「大名藩主となると、どうしても江戸時代初期か幕末に注目されがち。歴代ゆかりの史料を均等に展示することで、小城藩主11人に親しみを感じてくれれば」と話している。

 企画展の問い合わせは小城歴史資料館、電話0952(71)1132。)

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