水量を調節するため、一段低くする「野越し」に降り立った参加者=吉野ヶ里町の蛤水道(昨年の様子)

 「治水の神様」として知られる佐賀藩家老の成富兵庫茂安公が築いた「蛤(はまぐり)水道」(吉野ケ里町松隈)を訪ね歩くウオーキングイベントが27日に開かれる。町観光みらい会議が新緑を楽しめる時期に合わせて企画、30人限定で案内する。

 1615~23年に蛤岳の斜面を取り巻くように築かれた蛤水道。全長1260メートルで夏場の水不足を解消するために田手川上流の坂本川に導水している。普段、自家用車では入れない場所となっている。

 雨量が多い場合は福岡県側に流し、水量を調節する「野越し」の技術が取り入れられており、主催者は「必要な分だけ水をもらう。今の時代に見つめ直すべき考え方にも触れることができる」と評価し、「野鳥の鳴き声や珍しい草花を堪能できるのも魅力」と参加を呼び掛ける。16日は関係者で清掃活動を行った。

 当日は午前10時に山祗神社に集合する。五ケ山ダム建設のために移植作業を終えた県天然記念物の「小川内(おがわち)の杉」も間近で見ることができる。参加費は500円(保険料含む)。申し込み、問い合わせは町商工観光課、電話0952(37)0350。

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