北墳丘墓内の甕棺(副葬品はレプリカ)

北墳丘墓の出入口

■発掘現場保存し公開

 「出た!」-。平成元(1989)年3月2日、冷たい北風の吹く中、北墳丘墓の甕棺(かめかん)を発掘していた調査員から声が上がったそうです。それは、北墳丘墓の調査が始まってから間もなくの事だったと聞いています。

 そこには、把頭飾付き有柄銅剣とブルーのガラス管玉が約2千年の時を超えて姿を現していました。北墳丘墓は、平成元年の3月から4月にかけてと、平成4年の9月から翌年2月までの2回にわたって調査が行われました。

 その結果、通常よりも大きい甕棺14基と銅剣8点、青銅製把頭飾2点、ガラス製管玉79点が出土しました。

 現在、北墳丘墓は発掘現場をそのまま保存する形で公開されています。北墳丘墓の外観は弥生時代当時の形に復元されていますが、裏側の山手側に回り込むと自動ドアがあります。そしてそこから中に入れば、約2100年前の歴代の王の棺と考えられている甕棺14基が発掘当時のままで公開されています。

 吉野ケ里歴史公園に来園の際には、北墳丘墓をぜひご覧になってください。復元集落とはまた違う醍醐(だいご)味を味わうことができると思います。(吉野ケ里ガイド)

このエントリーをはてなブックマークに追加