在校生に感謝の言葉を伝える5人の卒業生=伊万里市波多津町の波多津東小学校

■「いつも心の中に」

 県内のほとんどの小学校で17日、卒業式が行われた。本年度で閉校となる伊万里市波多津町の波多津東小では、最後の卒業生となる5人が思い出いっぱいの学びやを巣立った。

 波多津東小は1956(昭和31)年、大平小学校と波多津小学校筒井分校が統合して開校。児童数の減少などを理由に61年の歴史に幕を閉じ、新年度から波多津小と統合される。校舎は波多津東小の校舎を利用するが、名称は「波多津小」となる。

 卒業式は保護者や地域の人々が見守る中で開かれ、卒業生は高木和之校長から卒業証書を受け取り、ステージ上から一人ずつ「お父さん、お母さん、大切に育ててくれてありがとう」などと感謝の言葉や巣立ちの心境を語った。式辞で高木校長は「今回の卒業証書の1434号がついに最後の番号(卒業者数)となった。歴史と伝統のある波多津東小の卒業生であることに自信と誇りを持って」と呼び掛けた。

 卒業式後は教室で「最後の授業」。1年生の時の写真や初めて描いた絵が張ってあり、涙をにじませて6年間の思い出に浸った。校名がなくなることについて、5人は「悲しいけど、新しい歴史が始まる喜びもある」「名前は消えるけど、心の中にはいつも波多津東小がある」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加