【博多っ子も凝視】11番曳山「酒呑童子と頼光の兜」と、高さ7メートルの特大サイズで作られた博多祇園山笠(通常4.5メートル)の競演。博多っ子たちも唐津の曳山に興味津々=福岡市役所前

【静と動】八代妙見祭は三つの出し物を披露。亀と蛇が合体した「亀蛇」(手前)と2基の笠鉾で、亀蛇が激しい動きで観衆を楽しませた

【ビルにも負けず】日田祇園の山鉾は高さ13メートル。沿道の高層ビル群にも引けを取らない迫力で、観衆が見上げた

【ひしめく沿道】1周約500メートルを2周する特別巡行。沿道には両日ともに約2万人が詰め掛け、特別な日を共有した

【光のピラミッド】12段309個の提灯に彩られた戸畑祇園大山笠。中央には「祝ユネスコ無形文化遺産」の文字も

 ユネスコ無形文化遺産に登録された九州5都市の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」が13、14日に福岡市に集結し、特別巡行した。今後二度と訪れることがないだろう“祭りの祝典”を見逃せないと、取材者として、観衆として、連日足を運んだ。

 「山・鉾・屋台行事」の名の通りに多様性を再確認した。唐津くんちの曳山(やま)、福岡県の博多祇園と戸畑祗園の山笠、大分県の日田祇園の山鉾。いずれも形態が異なり、戸畑に至っては昼は幟(のぼり)山笠、夜は提灯(ちょうちん)山笠と姿を変える。

 熊本県の八代妙見祭は勇壮な「亀蛇(きだ)」のほか、古い歴史を持つ笠鉾2基も登場。唐津くんちは曳山以前に傘鉾がみこしに付き添っていた記録があり、「似たような姿だったのでは」と想像した。

 こうした祭りは地域社会の安泰や災厄防除を願うところで共通し、伝統を引き継ぐ苦労もあるが、地域の誇りにもなっている。「よそには負けられない」との熱い思いがぶつかりもした2日間だった。

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