南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を廃棄したとしながら陸上自衛隊が保管していた問題で、防衛監察本部は17日、特別防衛監察を開始し、組織的な隠蔽(いんぺい)がなかったかなど、上層部の関与を中心に全容解明に乗り出した。稲田朋美防衛相は記者会見で「私のシビリアンコントロール(文民統制)が利いているかも含め国民が見ているので、しっかり事実関係を解明する」と述べた上で、早期に結論を出したい考えを示した。

 保管の事実は陸自上層部に報告され、いったん公表を検討したが、統合幕僚監部の「背広組」と呼ばれる防衛官僚が非公表を指示したとされる。監察本部は週明け以降、統幕と陸自上層部への聞き取りを本格化させ立ち入り調査も検討する。

 岡部俊哉陸上幕僚長も事実関係を把握していたとされるが、稲田氏によると、16日夜に事務次官を通じて確認し「(日報の保管を把握していたとの)報道のような事実は認識していない」と説明を受けたという。

 稲田氏は特別監察とは別に、指示をしたとされる防衛官僚にも近く聞き取りを行う方針。【共同】

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