犯罪被害者の気持ちを話し「飲酒運転のない世界を君たちがつくって」と呼び掛けた大庭さん=北方中体育館

 飲酒運転の車による事故で次女(当時21)を亡くした福岡県糸島市の大庭茂彌(しげみ)さん(69)が12日、武雄市の北方中で講演した。飲酒運転が続く現状を嘆き「君たちが社会を変えてほしい」と訴えた。

 大庭さんの次女三弥子(みやこ)さんは鳥取大3年だった1999年12月、鳥取県で軽乗用車を運転していて、飲酒運転で中央線を超えた対向車に衝突された。車に乗っていた4人のうち3人が死亡した。

 「今でも死は受け入れ難い」という大庭さんは、自然を生かした公園をつくる夢に向かって生きた三弥子さんのことを話し、「今の時間を大切に夢を持って生きて」と語りかけた。さらに「加害者はいろんなものを失うだけでなく、周りの人を被害者にしてまう。私は加害者をつくらないために講演を重ねている」と活動の意味を伝えた。

 講演は全校生徒約200人が聴講した。事故で前部が大破した三弥子さんの車が映るニュース映像なども流された。生徒を代表して2年生の田崎日菜さんが「飲酒運転事故の恐ろしさ、命を大切さを学ぶことができました」とお礼を述べた。

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