3年ぶり16度目の優勝を果たした京都のアンカー・筒井咲帆=西京極陸上競技場

 第35回全国都道府県対抗女子駅伝は15日、京都市の西京極陸上競技場発着の9区間、42・195キロで行われ、京都が2時間17分45秒で3年ぶりの栄冠に輝き、最多の優勝回数を16に伸ばした。

 佐賀は2時間25分39秒の39位で、昨年より順位をひとつ下げた。

 京都は1区の一山麻緒(ワコール)が2位の好位置につけ、2、3区はトップでたすきをつないだ。4区で6位まで順位を下げたが、後続の区間で徐々に挽回。1位と1秒差の2位で受けたアンカーの筒井咲帆(ヤマダ電機)が抜け出し、岡山の小原怜(天満屋)の猛追をかわした。

 岡山は2秒差の2位。3位は千葉、前回優勝の愛知は5位で、優勝候補の一角に挙げられた兵庫は8位だった。

 同競技場には積雪が見られ、主催者は早朝から除雪作業に追われた。レース中にも雪が降り、選手の視界が遮られる厳しいコンディションとなった。

■レース経過 

 3区で首位の京都は4区で6位まで順位を下げた。8区の村松が混戦の中で首位に1秒差でつなぐと、アンカー筒井が首位に立ち、岡山の猛追を振り切った。激しい雪が降る中、1区の一山、2区区間賞の片山の好走も光った。岡山は8位で出た9区の小原が区間賞の走りで京都を追ったが、及ばず2秒差の2位。序盤から上位を守った千葉が3位。

■岡山の猛追2秒差かわす

 2位の岡山とはわずかに2秒差だった。京都はアンカーの筒井が小原の猛追をかわし、最多の優勝回数を16に伸ばした。

 スタート時の気温は5度。激しく雪が降り、視界が遮られる悪条件のレースとなった。8区を終え、1位の千葉から6位の神奈川まで10秒差。千葉と1秒差の2位でたすきを受けた筒井は「ためずに突っ込むしかない」。すぐに首位に立った。

 小原が背後に迫っていることは、競技場の大型ビジョンを見るまで気付かなかったという。トラック勝負でも譲らなかった。ゴール後、倒れ込んだ筒井は「中高生がふぶいている中で走った。ここまでつないでくれたので、1番で走るしかないと思った」と笑みがこぼれた。

 1区の一山が2位で発進。2区の片山は区間賞の好走を見せた。4区で6位に順位を落としたが、徐々に挽回。チームには安定感があった。

 昨年、一昨年と最終区でトップの座を明け渡した。沢井監督は「2年続けて悔しい思いをしていた。すごくうれしい」。晴れ間がのぞく中でゴールの瞬間を見届け、朗らかに笑った。

■ごぼう抜き及ばず

 ○…7年ぶりの優勝にわずか2秒届かなかった。岡山は最終区の小原がトップから28秒差の8位でたすきを受けると「何も計算せず、とにかく押していった」と前を走るランナーをごぼう抜き。区間賞の快走で京都の背中を必死に追いかけたが、2位にとどまった。

 ゴール後、両手で顔を覆ったエースは「絶対に追い抜いてやろうと思っていた。本当に悔しい」と本音を漏らした。個人では3月の名古屋ウィメンズマラソンに出場予定で、世界選手権代表を目指す。

■11人抜き一時首位

 ○…長崎は4区を走った長崎商高の1年生、広中が11人抜きで首位に躍り出る力走を見せ、全体でも4位と健闘した。

 帽子をかぶった頭を上下に動かす独特のフォームで大学生や実業団ランナーを次々と追い抜いた。前回、中学生区間の3区で区間賞を獲得したことが自信になったそうで、「1人でも追い抜こうと思って走った。また力をつけていきたい」とさらなる飛躍を誓った。

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