玄海原発3、4号機の再稼働について県内20市町の首長が意見を述べたGM21ミーティング。松本茂幸神埼市長(右手前から2人目)の意見に耳を傾ける山口祥義知事(右から3人目)=佐賀市のホテルマリターレ創世

■知事、臨時議会も検討

 九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働に関し、佐賀県の山口祥義知事は18日、県内20市町の首長が集う会合「GM21ミーティング」を開き、全員から意見を聴いた。各首長からは、徹底した安全対策を前提に容認する考えや、重大事故の懸念から反対するなど、さまざまな意見が出た。伊万里市長ら3人が改めて反対し、8人が容認、9人は賛否を明確にしなかった。山口知事は終了後、県議会の意見を聴くため臨時議会の招集も検討する考えを示した。

 県民説明会や各界代表、専門家、20市町の首長からの意見聴取を終え、残る主な手続きは経済産業相、原子力防災担当相の来佐、県議会の意思表示となる。山口知事はこれらを重要な要素としており、判断時期が焦点となっている。

 会合では、16市町の首長が直接意見を述べたほか、欠席や代理出席だった4市町も書面で考えを伝えた。

 多くの首長が条件付きで賛成する立場を表明した上で、福島第1原発事故の被害の長期化や、事故時の避難者の受け入れなどに不安を訴えた。佐賀市の秀島敏行市長は、事故被害と地球温暖化を「どちらも怖い」と吐露したほか、大町町の水川一哉町長は「代替エネルギーへの転換を示していただかないと説明がつかない」と指摘した。

 反対を表明している伊万里市の塚部芳和市長は「住民の不安に寄り添うのが首長の責務」と訴え、避難に関し隣接する長崎県松浦市の懸念も伝えた。嬉野市の谷口太一郎市長は「事故が起こる前提で判断しなければならず、再稼働は反対、原発は即刻廃止」と強調した。神埼市の松本茂幸市長は福島の復興が困難な状況を挙げ反対した。

 有田町の山口隆敏町長は「原発の安全性の議論は専門性が高く、首長が意見を述べることではない」との見解を示したほか、江北町の山田恭輔町長は「判断される際は知事の言葉で説明してほしい」と注文した。

 各首長の意見を聴いた山口知事は「県民の意見に濃淡はあるが、どう向き合うのか、しっかり受け止めて判断したい」と述べた。判断時期は明言していない。各首長からの要望には「整理して、できる限り対応したい」と話した。20日には福島第1原発を視察する。

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