フィルム状太陽電池を手にする川口信弘社長。高温で乾燥するアフリカの過酷な環境に耐えられる設計で、施工も容易という

フィルム状の太陽光発電装置を視察し、200台の導入を決めたコンゴの政府関係者と川口信弘社長(左から2人目)=鳥栖市の川口スチール工業

■4カ国目、コンゴに200台

 鳥栖市の川口スチール工業(川口信弘社長)が、アフリカで太陽光発電事業を推進している。ナイジェリアやケニア、南アフリカの政府から要請を受け、過酷な環境に耐えられるフィルム状太陽電池を使った街灯を約200台設置した。新たに200台をコンゴにも納品する計画。いずれも日照時間が長く、太陽光発電に適した地域という。

 設置しているのは、高温でも発電効率が低下しにくいアモルファス太陽電池、変圧器、バッテリー、発光ダイオード照明のセット。2014年からナイジェリアを皮切りに都市部の通り沿い、学校周辺などに設置している。日中に蓄電し、日没から朝方まで自動発光している。

 アフリカは高温少雨のため土ぼこりが多く、パネル型の太陽電池では土がこびりついて使えなくなる課題があった。同社の太陽電池はフィルム状で、丸太などに巻き付ける方式のため劣化しにくいという。現地で簡単に施工でき、地元の雇用創出にもつながっている。

 こうした実績を受けて、コンゴの政府関係者が5月末に同社を訪れ、太陽電池を見学した。性能を高く評価し、200台の導入を決めたという。

 川口社長は、アフリカ進出の狙いについて「高機能携帯電話の普及などで電力需要が高まる一方、大規模発電施設が少ない。太陽光発電が急速に広がる潜在力がある」と説明する。東南アジアに比べて中国・韓国製品の流通は少なく、価格競争に陥る可能性が低い利点もあるという。

 今後の展開については「街頭設置により、犯罪の抑止にもつながっている。民間からの受注も増えていくだろう」と需要増に期待する。

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