エジプト・カイロで、地上に引き上げられた古代ファラオの巨像の胸部=13日(共同)

 【カイロ共同】エジプトとドイツの考古学チームが18日までにエジプトの首都カイロで、古代ファラオ(王)の巨像の頭部と胸部を発見した。珪岩製で、全体像は推定約9メートル。考古省は第3中間期のプサメティコス1世(紀元前664~同610年)の可能性が高いとしている。

 見つかったのは労働者が多く暮らす住宅街マタリーヤ地区で、古代の太陽神信仰の中心地、ヘリオポリスの一部。新王国時代の紀元前13世紀に在位したラムセス2世の神殿跡が確認されている場所でもあり、巨像は当初ラムセス2世のものと考えられたが、胸部にプサメティコス1世の名前を示す象形文字があった。

 イナニ考古相は報道陣に「ヘリオポリスで見つかった文化財の中でも最も大きいものの一つ。予期していなかった発見だ」と喜びを語った。

 チームは地上に引き上げる作業を終え、修復作業などを始める方針。現場では発掘を継続し、残りの部分の発見を急ぐ。巨像は最終的に日本政府の支援で建設中の「大エジプト博物館」で展示される見通し。

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