「若者支援には手間暇がかかることを社会全体が認識すべき」と語る宮本みち子放送大学副学長=佐賀市のメートプラザ佐賀

 子どもや若者支援の在り方を考える研修会が15日、佐賀市で開かれた。若者政策に詳しい社会学者の宮本みち子放送大学副学長が講演し、「若い人への投資は社会の発展にとって不可欠の条件。人とお金を掛けてでも支援体制を充実させる必要がある」と訴えた。

 宮本さんは、現在の若者の貧困や社会的孤立の問題について、「背景が複雑化・多様化しているため、分かりやすい形で見えにくくなっている」と説明。従来の社会保障や医療の枠では捉えきれなくなり、個別に寄り添う形の生活支援が必要だとした。

 ただ、マンツーマン型の支援には人材と資金が掛かり、税金を使うことに対する社会の広い理解を得る必要があるという。宮本さんは「よりよい社会のために必要な支援だということを、先進的な取り組みをしている佐賀で証明してほしい」と期待を寄せた。

 研修会は、NPOスチューデント・サポート・フェイスが主催。県内で若者支援に携わる行政や民間団体の職員ら約250人が参加した。

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