昨年6月の盛り土崩壊後、通行止めになっている有明海沿岸道路芦刈南インターチェンジの下り線出口付近=小城市芦刈町

 小城市の有明海沿岸道路芦刈南インターチェンジ(IC)で盛り土が崩壊して2キロが全面通行止めになっている問題で、山口祥義知事は16日、佐賀市方面に向かう上り線は2017年度中、下り線は18年夏までの復旧を目指す考えを示した。新たに盛り土をして一定期間観測した上で再開を判断するとし、「安全性の確保が最優先で、慎重に工事を進める」と述べた。

 芦刈南ICは昨年6月に下り線出口で盛り土が崩壊、芦刈ICまでが上下通行止めとなっている。2月上旬に施工業者を決定する予定で、その後、現在の盛り土の撤去や地盤改良などの工事に取りかかる。事業費は約2億9千万円。3分の2を国が補助する。

 山口知事は定例会見で、約1週間で復旧したJR博多駅前の道路陥没と比べて遅れを懸念をする声が県民からあったことを明かし、「われわれは仮復旧ではなく本復旧として土台からやっており、いくつかの違いはあると思う」と説明、復旧に長期間を要することに理解を求めた。

 有明海沿岸道路を構成する佐賀福富道路は県が事業主体で、芦刈南IC以降の残り区間は約3.5キロ。六角川以南はさらなる軟弱地盤が指摘されている。山口知事は「これから道路はさらに延長していくので、二度とそうしたことが起こらないよう指示した」と強調した。

■訂正 17日付24面の有明海沿岸道路復旧に関する記事で、復旧工事の事業費は約2億円でした。県が説明内容を修正しました。

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