江崎グリコの「ポッキー」は豊富な品ぞろえや世界進出の戦略が奏功し、約30カ国で年間約5億箱を売る商品に成長した。今後は若者層への浸透や海外での販売拡大に向けて、キャンペーンを強化してブランドに磨きを掛ける方針だ。【共同】

 ポッキーは1966年10月にテスト販売を開始。2016年に発売50年の節目を迎えた。当時は1箱を分け合って食べる楽しみ方が話題となった。70年代にはアーモンドやイチゴ味を追加。海外市場は70年にタイで現地法人を設け、80年代にはフランスやカナダに進出した。

 90年代以降は高級化や多様化を図り、地域や季節限定の商品も生まれた。12年には百貨店限定の高級版「バトンドール」が登場。16年は通販サイト限定品も投入した。

 さらなる成長には課題も浮上。昔から親しんできた40代以上のファンが多い一方、競争激化で10代の若い世代には浸透し切れていない。そこで、会員制交流サイト(SNS)にCMソングに合わせて踊った動画を投稿するダンスコンテストや大学生協の売り場向けのキャンペーンも始めた。

 グリコの小林正典チョコレートマーケティング部長は「ポッキーを通じた体験にこだわって展開したい。思い出は一生残るので今後も親しんでもらえる」と話す。ご当地限定品も充実させる構えで、「あまおう苺」(九州)、「五郎島金時」(北陸)、「佐藤錦」(東北)を24日発売する。

 海外では11月11日を「ポッキーデイ」とPRし、中国と台湾、マレーシアなどで日本と共通の販売促進の企画を開始。米国では今後生産拠点が必要となる可能性がある。

 ポッキーは累計100億箱の販売を達成。20年の年間売上高は現在の2倍程度の10億ドル(1100億円規模)に増やす計画だ。小林部長は「老若男女、世界共通で浸透を図りたい」と意気込む。

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