坂井隆憲氏

 佐賀県選出の元自民党衆院議員で、内閣府副大臣や労働政務次官などを務めた坂井隆憲(さかい・たかのり)氏が17日午後10時37分、大腸がんのため、佐賀市川原町2の4の自宅で死去した。69歳。通夜は20日午後6時から、葬儀・告別式は21日午前11時から、それぞれ佐賀市神野東4の9の3、JAプレアホールさがで。喪主は妻京子(きょうこ)さん。

 坂井氏は神埼郡神埼町(現神埼市)出身。佐賀西高-早稲田大政治経済学部を経て、1971年に大蔵省(現財務省)入省。茨城県潮来税務署長、中国財務局理財部長、大臣官房企画官などを歴任後、退官し、国会議員秘書を経て、1986年の衆院選に出馬し落選したが、1990年2月の衆院選佐賀全県区で初当選した。

 衆院議員を4期務め、第1次橋本内閣で労働政務官、第2次森改造内閣で総理府と経済企画の総括政務次官(副大臣)、2001年の省庁再編に伴い内閣府副大臣を務めた。

 03年に献金収入を隠して政治資金収支報告書に虚偽を記載したなどとして、東京地検特捜部に政治資金規正法違反容疑で逮捕、起訴され、04年に秘書給与を国からだまし取った詐欺の罪と合わせて懲役2年8月の実刑判決を受け、05年に刑が確定した。

■「政治とカネ」表舞台去る

 元自民党衆院議員で、内閣府副大臣を務めた坂井隆憲氏(69)=佐賀市=が17日死去した。「政治とカネ」の問題で表舞台から去ったが、その後も親身に相談に乗ってアドバイスを送る姿も見られ、関係者からは惜しむ声が聞かれた。

 自民党県連の留守茂幸会長(69)は「一線を退いた後も佐賀のことを気にかけていた。昨年会った時も難聴になっていたものの、しっかりと話を聞こうという姿勢がにじんで、現役と変わらないなと思っていたのに…」と振り返り、「もっと佐賀のために力を尽くしたかったと心残りがあったのでは」と語った。

 出身地の神埼で衆院議員初当選から支えてきた神埼市の元県議、富崎三郎さん(67)は「大蔵省出身ということもあって予算獲得の手腕はすごかった」と言い、「政治の場から離れた後も中央省庁への陳情に関する相談をすると、『あの担当に話をすればいい』などと的確にアドバイスしてくれて助かった」と明かす。その上で「もっと経験を生かしてほしかった」と悔やんだ。

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