佐賀県内の4信用金庫、主要2信用組合の2017年3月期決算が出そろった。日銀のマイナス金利政策による金利低下で貸し出しの利ざやが縮小し、いずれも減収となった。増益は佐賀信金、佐賀東信用組合の2機関にとどまり、経営環境の厳しさが改めて鮮明になった。

 佐賀西信組は利息の低下に加え、国債など有価証券の利息配当金が減り、2期ぶりの減益となった。前年に満期を迎えた債券の再投資が影響した。唐津信金は、投資信託の解約益などで有価証券の利息配当金は伸びたが、貸出金利息の低下により減収減益。貸倒引当金を積み増して信用コストが膨らんだのも響いた。

 九州ひぜん信金、伊万里信金も貸出金利息、有価証券利息配当金ともに減少し、減収減益だった。市場金利の低下、融資先の借り換えなどが影響した。

 九州ひぜん信金は「企業の設備投資意欲が上がらず、金融機関同士の激しい競争が続いている」と現状を説明した上で、「長崎県内の金融機関再編に伴い、“サブバンク”として融資先が増える可能性に期待している」と話す。

 一方、前期の経常損益が8100万円の赤字だった佐賀信金は、3億100万円の黒字に転換した。大口融資先の経営破綻の影響を受けた前期と異なり、信用コストが大幅に減少したため2期ぶりの増益だった。

 佐賀東信組も不動産市況の活発化を背景に2期ぶりの増益。担保とする不動産を有利な条件で売却できたことなどが要因という。有価証券の利息配当金も微増した。

 18年3月期の業績見通しについて、佐賀信金は減収減益になると予想。マイナス金利政策の長期化で収益環境は一段と厳しさが増すとみている。

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