九州北部の豪雨で被害を受けた福岡県朝倉市の杷木地区で、犠牲者を悼み黙とうする安倍首相(中央)。左端は高市総務相=12日午後(代表撮影)

 安倍晋三首相は12日午後、九州北部の豪雨で深刻な被害を受けた福岡県東峰村と朝倉市を訪れた。視察後、朝倉市で記者団の質問に答え「被害の大きさを確認した。激甚災害の指定を一刻も早く行いたい」と述べ、作業を加速させる方針を表明した。激甚災害に指定すれば、道路などインフラの復旧事業に対する国の補助率がかさ上げされ、被災自治体への財政支援につながる。

 首相は記者団に「一日も早く安心して暮らせる生活を取り戻すため、全力を傾けて復旧・復興に取り組む」と強調。被災自治体の災害応急対策に支障が出ないよう、地方交付税の繰り上げ配分を実施することも言及した。総務省は12日、福岡、大分両県の5市町村に計23億7600万円を前倒しで配分すると発表した。

 激甚災害に関し、菅義偉官房長官は記者会見で「国と自治体が一緒になって最短で指定する」と述べた。

 首相はこれに先立つ視察で、朝倉市杷木地区の住宅が流された現場へ足を運び、黙とう。県庁職員から土石流の説明を受けたほか、警察や消防、自衛隊の隊員らから救助活動や捜索の状況について話を聞いた。

 東峰村では村役場職員を激励。避難所では、高齢の被災者らに「どうぞ体に気を付けて」などといたわりの声を掛けて回った。【共同】

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