九州大の研究者を中心とした「2017年九州北部豪雨調査団」は12日、甚大な被害が出た福岡県朝倉市と大分県日田市を現地調査した。団長の九州大大学院工学研究院の島谷幸宏教授は報道陣に「土砂とともに大量の木が川に流れ、橋脚に引っかかって流れを悪くし被害を大きくした」と指摘した。

 九州大や佐賀大、熊本大の研究者ら約20人が、朝倉市でため池が決壊した奈良ケ谷川付近のほか、日田市の花見川などを視察。研究者らは、災害が起きた当時の状況や、被災前後の地形の変化を住民から聞き取った。

 朝倉市東部の赤谷川地域では、山林から流れた木が、下流にある橋脚に押し寄せて、流れがせき止められた。調査団は「せき止められた流れは、橋の高さを越えると勢いのある濁流になった。その結果、浸水被害が広範囲に及んだ」と推測。

 島谷教授は「各自治体と連携しながら調査を進めていく。本年度末までには報告書を作成し、発表したい」と話した。【共同】

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