今まで何度か取り上げたことのある野鳥「クロツラヘラサギ」。ヘラのような平べったいクチバシが特徴の鳥で、全世界では4000羽しか生息していません。秋になると日本で冬を過ごすためにやってきて、春になると繁殖地の韓国など北の方へ帰ってしまいます。

 ところが、毎年春になっても北へ帰らず、有明海にとどまるクロツラヘラサギが必ずいます。例年、数羽が夏を有明海で過ごしていますが、今年は先日、肥前鹿島干潟で14羽の群れが見られました。夏を日本で過ごすことを「越夏(えっか)」といいます。繁殖に参加しない若い個体が留まることが多いようです。

 (中村さやか・日本野鳥の会佐賀県支部事務局長)

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