性行為などで感染する梅毒の昨年1年間の患者報告数が4518人に上ったことが、国立感染症研究所の集計で17日までに分かった。4千人を超えたのは1974年以来。20代女性の感染が増加しており、厚生労働省は「不特定多数との性交渉など感染の可能性がある人は早期に検査を」と呼び掛けている。

 梅毒は主に性行為を介し、梅毒トレポネーマという細菌が体に入り引き起こされる。症状は出たり治まったりを繰り返す。初期は性器や唇などにしこりやリンパ節の腫れが出て、進行すると全身に赤い発疹ができる。妊婦が感染すると死産や赤ちゃんの病気につながることがある。

 感染研が昨年1月~11月の患者の傾向を分析したところ、約3割が女性で若い世代での増加が目立ち、20代が約半数を占める。1万人以上の患者報告があった67年以降、治療薬の普及などで減少し、近年は千人以下が続いていたが、2011年以降再び増加し、約40年前の水準となった。患者が増えている背景はよく分かっていない。佐賀の患者は15人。

 感染経路は男女ともに異性間の性的接触が増加しており、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「早く見つければ治せる病気。治療しやすい時期を逃さないためにも感染の恐れがある人は検査を受けてほしい」と話した。【共同】

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