多彩な色調の花瓶や茶わん、木彫を並べた陶芸家の下尾幸生さん=佐賀市の県立美術館2階画廊

三瀬の残雪をイメージして白化粧を施した花瓶

 佐賀市三瀬村の陶芸家、下尾幸生さん(68)の作陶展が、佐賀市の県立美術館2階画廊で開かれている。唐津焼や福岡県の上野(あがの)焼、高取焼を意識しながらオリジナル性を追求。陶肌に三瀬の厳しい冬をイメージした景色を作り出している。16日まで。

 下尾さんは唐津市出身。40代後半で勤めていた建設会社を退職。三瀬の山中に幸窯を開き、作陶に励んできた。何度も本焼きを重ね、1回目の焼きの際に2度目の釉薬をかけたり、バーナーで焼くなど技法に工夫を凝らしている。

 会場には朝鮮唐津や斑(まだら)唐津、黒天目、青磁などの花瓶や茶わん約60点が並び、多彩な色調を見せる。白化粧に水を垂らしてできた貫入や気泡が、深い雪や残雪を思わせる。下尾さんは「個性を前面に出して、これまでの唐津焼にないものを作りたい」という。

 また会場中央には、水害で廃棄処分となった家屋の木材を使った木彫も出点。京都や奈良の古びた寺社をイメージしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加