プロジェクト代表として論文を寄せた佐賀大学地域学歴史文化研究センターの伊藤昭弘准教授

■海外交流の歴史論じる

 佐賀大学地域学歴史文化研究センターは、郷土の歴史や文化について研究する「佐賀学」の成果をまとめた「佐賀学(3)」を出版した。3年ぶりとなるシリーズ3冊目は、佐賀をめぐる交流の展開をテーマに、海外文化を積極的に受容してきた佐賀の歴史について幅広く論じている。

 センターは佐賀学に関するプロジェクトを2007年に立ち上げ、成果をまとめた研究書を11、14年に出版している。過去2冊は理系の研究者も論文を寄せたが、今回はテーマを設定して関連した論文10本を集めた。

 プロジェクト代表の伊藤昭弘准教授は、幕末佐賀藩の武器調達をテーマに、藩士自身が武器を購入する原則と軍事の近代化との矛盾を描いた。他に、中世松浦地方の港湾(宮武正登教授)、佐賀藩の西洋医学治療(青木歳幸特命教授)、伊万里市出身の森永製菓創業者・森永太一郎の海外渡航(山本長次教授)などを取り上げた。海鳥社刊、A5判、314ページ。定価3千円(税別)。県内主要書店で販売している。

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