大量に積み重なった流木の上で、捜索活動をする警察官ら=9日、福岡県東峰村

 九州北部の豪雨で福岡県朝倉市は13日、下流の有明海沿岸の鹿島市で8日見つかった遺体の1人が朝倉市内の坂本純子さん(68)と分かり、豪雨の犠牲者と認定した。大分県と合わせ死者は30人となった。九州北部では5年前にも30人が死亡する豪雨被害が発生している。

 今回の豪雨では1週間以上が経過しても18人と連絡が取れず、自衛隊などが捜索を続行。復旧活動を妨げている流木について、福岡県は13日、朝倉市と東峰村で少なくとも36万立方メートル、重さにして20万トンとの推計値を公表した。幅25メートル、水深2メートルある50メートルプールの容積の144倍に匹敵する。

 福岡市は同日、朝倉市の家屋敷地で発生した災害廃棄物の受け入れ支援を始めた。汚れた家財道具などの廃棄が増え、朝倉市が自力処理は困難と判断した。北九州市も近く受け入れの予定。東峰村の廃棄物も、福岡市と福岡県久留米市が受け入れる方向で調整している。今回の豪雨で広域処理は初めて。

 朝倉市などに残った流木の多くは上流域の山林に植樹されたスギやヒノキで、川に流され、道路や水田などに積み重なっている。

 流木量の推計値は13日に開かれた関係省庁との合同会議で提示された。航空写真を基に一部河川の流木量の分布を計測し全体を推計。県は、流木を破砕してバイオマス発電の燃料用チップなどに活用する検討も始めた。

 仮設住宅建設の動きも出てきた。朝倉市の森田俊介市長は13日、プレハブ仮設住宅を建設すると発表。福岡県も東峰村で10戸を19日から着工する。【共同】

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