オスプレイ配備計画で受け入れ前提の調整を進めるかを問われて「全力を注力する」と答える山口祥義知事=佐賀県庁

■「信頼関係構築へ全力」

 「それでも努力していく」。佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画に関して、佐賀県の山口祥義知事は13日の定例記者会見で漁業者が抱く国への不信払拭(ふっしょく)へ全力を注ぐ考えを強調した。「国はどう有明海に向かい合ってくれるのかといったところをやらないと将来に禍根を残す」。漁業者に「計画反対」の見解を出されても一歩踏み込み、場合によっては自ら対話に乗り出す姿勢を示した。

 県有明海漁協は、支所ごとに意見集約して漁協として統一見解を取りまとめる方針を示している。

 山口知事は「支所の判断は漁業者の皆さんがご自身でお考えになること。それに対し私が口を挟むのはいかがなものかと思う。われわれとしてやるべきことは、信頼関係をつむぐ努力」と指摘。その上で「漁業振興をどう図るべきなのか。万が一ということについて明らかにされていないことが多々あり、漁業者と意見交換する」と述べた。

 自身が漁業者と対話したり、県の考えを直接説明する考えを問われると「そういった局面もあり得ると思う」と言及した。

 「選択肢として要請を断念する可能性は」との問いに対しては「本当に全力でそれをやりたいという気持ちしか頭の中にない」。あくまでも漁業者の不信感払拭を第一に取り組む考えを強調した。

 8月上旬には内閣改造が想定され、8月末に政府予算の概算要求、さらに9月はノリ漁業者の繁忙期となる漁期になる。「担当大臣がどなたかということではなく、国と真摯(しんし)に向かい合っていくという姿勢が大事」とし、県議会の決議後、漁協に副知事を出向かせるなど精力的に漁業者との話し合いを進めるとした。

 「国防に協力する立場。今まさに緊迫した状況の中で、今、国としてやらなければならないということについても、私は理解している」。山口知事は、国への協力姿勢を強調する一方、「漁業者のいろんな思いを大事にしなければという気持ちも非常に強い。そこに対ししっかり答えを見つけていくために、全力でやっていく」。漁業者との信頼関係構築へ国に踏み込んだ取り組みを求めていく姿勢をにじませた。

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