安全性確保の観点から国の原子力政策の問題点を指摘する後藤政志さん(手前)=佐賀市内

 九州電力玄海原発3、4号機の再稼働の賛否を巡る論議が続く中、東芝の元原子炉設計技術者・後藤政志さん=神奈川県=を招いた勉強会が20日、佐賀市内であり、後藤さんが安全性確保の観点から国の原子力政策を批判した。

 後藤さんは、格納容器での水素爆発防止対策として九電が示している電気式水素燃焼装置などに対し「炉心溶融によって水素爆発が起きる可能性は否定できない」と指摘。不確定な要素を抱えたままの現状に「事故は確率の問題ではない。確実に防げなければ安全とは言えない」と訴えた。

 3、4号機の再稼働に向け、九電が重大事故時の放射性物質の放出量を「福島第1原発の約2千分の1」と説明している点についても「事故の規模など仮定の条件が抜け落ちたまま説明されている」と批判。「当事者である住民が安全かどうかを決めることが重要」と強調した。

 勉強会は、玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会(佐賀市)が主催した。

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