3人そろって小城市長選に投票するのは「最初で最後かもしれない」と話す、右から長男の古賀涼太さん、次男の竣太さん、三男の健太さん=多久市の多久高校

 現職と新人の一騎打ちとなった小城市長選。前回30・67%という低投票率から脱却するには若い世代の関心も鍵を握る。市内の若者に1票への思いを聞いた。

 「たぶん、3人が一緒に市長選に投票するのは今回が最初で最後かもしれない」。小城町畑田の三つ子、長男の古賀涼太さん、次男竣太さん、三男健太さんは口をそろえる。小中高と一緒の学校に通い、多久高では3人とも陸上部。4月から涼太さんは消防士を目指し公務員学校へ、竣太さんは愛知県の部品メーカーに就職し、健太さんは理学療法士の資格を得るため鳥栖市の専門学校に進む。

 3人の関心が高い政策は家庭の教育費軽減。三つ子だけに小中高の学用品などの経費は通常と比べ毎学年3倍となる。「せめて義務教育期間中の給食費は無償にしてくれたら」「兄弟が多い家庭には、制服代の補助やリユースを認めるとか」。多産子の家庭にかかる負担の大きさを訴える。

 投票基準は異なる。涼太さんは、通学に利用する鉄道やバスの便数の少なさが不満だ。「同じ広域行政区なので、もう少し公共交通の融通を利かせれば、両市の行き来が活発になるのでは」と提案する。

 円盤投げ選手だった竣太さんは、本格的なスポーツ施設がないのが気にかかる。「合併して12年になるのに、まだ各町に散らばる体育施設を利用しなければならない。トラックを備えた本格的な競技場ができれば、小城のスポーツは飛躍的に向上するのでは」

 小学3年の時に交通事故に遭った健太さん。頭から血を流しているにもかかわらず、自治体病院が「子どもは受け入れられない」と、救急隊員の要請を断るやりとりを救急車内で聞いていた。「地域の事情に合った医療を進め、その実行力が高いかどうかを見極めたい」

=小城市長選=

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