桜色の紙吹雪が舞う中、一斉にスタートする1万人のランナー=佐賀市の県総合運動場前

■衣装や旗、風船演出で「桜不在」カバー

 「さが桜マラソン2017」(佐賀新聞社・佐賀陸上競技協会・佐賀県・佐賀市・神埼市主催、ミサワホーム佐賀特別協賛)は19日、佐賀市と神埼市を舞台に1万人のランナーが健脚を競った。沿道では市民や大会ボランティアたちが、駆け抜けるランナーに盛んに声をかけて後押しした。晴天の下、熱気にあふれた今大会を振り返る。

 フルマラソン5年目となる今回は、暑さに対するランナーの安全を考慮し大会を従来より2週間早めて開催した。当日は最高気温が平年より6度ほど高い20・1度で4月中旬並みの陽気となったが、レース中は風が吹いたことがランナーに救いとなった。女子フルマラソンで優勝した佐賀市の吉冨博子選手(メモリード)は、ゴール直後のインタビューで「風が強かったせいか、体感温度はそう高くなかった」とにこやかに語った。

 フルマラソンの出走者は8819人で、8152人(男子6733人、女子1419人)が完走。完走率は92・4%で、4月下旬並みの気温だった昨年大会(4月3日)の90・5%を上回った。ランナーの負荷を軽減するという点で、開催の前倒しは適切だったと言えそうだ。

 一方、桜は開花が間に合わなかった。大会の売りでもあった、花をめでながらのランニングができなかったのは残念だが、随所で演出によってカバーしようとする動きが目を引いた。

 仮装ランナーの中には桜の花をイメージしたかぶり物や衣装が数多く見受けられ、沿道の応援もピンクの旗や風船、桜の造花などを手に春らしさを演出した。大会運営側はコース上に設置するコーンをピンクに変え、応援者に配布するスティックバルーンを増やした。

 さまざまな人たちによる盛り上げは、桜マラソンが地域に欠かせない一大イベントであるとともに、ランナーやボランティア、応援者の触れ合いこそが市民マラソン大会の根幹であることを改めて感じさせた。来年以降の大会も、人々の笑顔が「満開」となる桜マラソンとなること願ってやまない。

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