佐賀商が龍谷との接戦を制し、延長十回サヨナラ勝ちした。
佐賀商は初回、1番山崎の中越え三塁打と上田の犠飛で1点を先取。二回は5番内田の右越え打などで1点を加えた。2-2で迎えた延長十回は、7番竹下が三塁強襲安打で出塁。犠打で二塁に送ると、9番済木が右中間へサヨナラ二塁打を放った。投手は吉末、木村と継投。11安打を浴びたが、バックが堅守でもり立て2失点にとどめた。
龍谷は13残塁。三回に同点に追い付き、再三得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。
龍谷・池田敦哉(三回から登板)「三振は狙わず、低めにボールを集めた。気持ちで負けないつもりで投げた」
■劣勢、堅守で耐え抜く 10回、済木の二塁打で決着
延長十回裏1死二塁。佐賀商を勝利に導いたのは、9番済木龍輝の一打だった。右方向を意識してフルスイングした打球は右中間を深々と破った。二走竹下柊が生還。こぶしを突き上げ、済木が一塁を駆け抜けると、チームに歓喜の輪が広がった。
苦しい試合だった。二回までに2点を先取したが、相手エースが登板した三回以降は九回までわずか2安打。三塁を踏めなかった。一方、龍谷は三回に同点に追い付くと、その後、何度も得点機をつくった。
そんな中、十回の攻撃は7番竹下が口火を切った。「気持ちで負けない。絶対出る」。低めの直球を鋭くたたくと、火の出るような三塁への当たりが強襲安打に。走者を即座に犠打で送り、済木のサヨナラ打が生まれた。
龍谷は九、十回、先頭打者がいずれも二塁打で出塁したが、主戦木村颯太が踏ん張り、スクイズを阻止するなどして得点を許さなかった。
「失策ゼロと練習の成果が出せたことが何よりうれしい」と森田剛史監督。守りのリズムが攻撃につながり、最後に実を結んだ。
▽2回戦(みどりの森県営球場)
龍谷 002 000 000 0 2
佐賀商110 000 000 1x3(延長十回)
▽三塁打 山崎(佐)▽二塁打 松尾2、小柳、大西(龍)内田、済木(佐)
佐賀商3―2龍谷
龍 谷打安点
(4) 松 尾521
(8)9堂 上300
(9) 大 関400
8 末 宗000
(2) 矢 野200
(5) 佐々木100
H5大 西320
(3) 杉 山520
(7) 三 苫430
(6) 古 賀310
(1) 田 中000
H 小 柳111
1 池 田400
計 35112
振球犠盗失併残
58212013
佐賀商打安点
(9) 山 崎310
(5) 上 田101
(4) 土 井400
(8) 空 閑300
(7) 内 田420
(3) 山 口300
(2) 竹 下410
(1) 吉 末100
1 木 村200
(6) 済 木421
計 2962
振球犠盗失併残
0250015
投 手回 安振球
田 中2 201
池 田71/3401
吉 末31/3413
木 村62/3745