文部科学省が2月に公表した次期学習指導要領改定案で、小学校の社会で「聖徳太子(厩戸王(うまやどのおう))」、中学校で「厩戸王(聖徳太子)」とした表記について、同省が小中学校とも現行指導要領と同じ「聖徳太子」の表記に戻すことを視野に検討していることが20日、関係者への取材で分かった。

 改定案は、歴史学で一般的に「厩戸王」と呼ぶことを考慮しつつ、小学校では伝記を読む機会が多いことや、中学校では新たに史実をより深く学ぶことを踏まえて、表記を変更した。

 しかし、今月15日まで実施したパブリックコメント(意見公募)で、同じ人物の表記が小中学校で違うと教えづらいなどといった意見が教員らから多く寄せられたという。文科省は最終調整を進めており、月内に指導要領を告示する。

 社会の改定案では他に、江戸幕府の対外政策の「鎖国」が消えるなど、社会の歴史上の人物や出来事の表記が変更されたが、文科省はこれらの扱いも併せて検討するとみられる。【共同】

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