豪雨で被災した地域を走るパトカー=14日午前、福岡県朝倉市

 九州北部の豪雨被災地で、損壊した家屋での空き巣を狙っているとみられる不審者の目撃情報が相次いでいる。福岡県警には、14日までに朝倉市と東峰村から十数件の110番があった。朝倉市では実際に侵入された形跡も見つかり、福岡、大分両県警はパトロールを強化して警戒している。

 犠牲者は両県で計30人。朝倉市を中心になお18人と連絡が取れず、自衛隊や消防が捜索を続けた。気象庁によると、朝倉市と大分県日田市では14日、最高気温が30度を超える真夏日となっている。

 福岡県は14日、河川にたまった大量の土砂や流木の撤去を迅速に進めるため、国に応急復旧の工事代行を要請した。

 福岡県警によると、110番は「不審な人物が乗った県外ナンバーの車がうろついている」といった内容で、特に被害が激しい朝倉市の杷木地区の住民から多く寄せられている。

 杷木地区では、住人が避難して不在となった家1軒の窓ガラスが割られ、何者かが侵入した跡が9日に見つかった。この家を含めて家財が持ち去られた被害は確認されていない。

 大分県警によると、大分県側では14日までに同様の110番はなく、被害も出ていないという。

 福岡県警は9日から警察官25人を巡回要員として投入し、パトカーなどを使って杷木地区を中心に24時間態勢で見張る。大分県警も、日田市の被災地域を見回っている。

 昨年4月に発生した熊本地震の被災地では、損壊した建物の空き巣被害が多発した。熊本県警によると、今月13日までに空き巣などの窃盗被害が97件届けられ、28人を逮捕した。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加