水田地帯から採集した生物を調査する参加者ら=佐賀市大和町

 佐賀市が計画している藻類培養拠点の整備に伴い、多様な自然環境の保全を図るための生物調査が20日、同市清掃工場北側にある水田地帯で始まった。佐賀自然史研究会と市環境政策課が連携し、1年間の調査を実施する予定。1回目の調査では絶滅危惧種など希少性の高い生物も確認された。

 観察会には同研究会員や「さが科学少年団」の団員など約70人が参加。5班に分かれ、植物、鳥類、泥の中に生息する底生動物などの生息状況を調べた。

 参加者は深さ1メートルのクリークに腰まで漬かり、魚や貝類、昆虫をタモ網ですくったほか、雑木林や田んぼを歩きながら鳥や昆虫の出現数を記録する「ルートセンサス法」で調査。絶滅危惧種に指定されている「ミナミメダカ」や特定外来生物の「カダヤシ」などを確認した。

 観察した水田地帯は、これまで開発などによる整備が入っていなかったため、現在も多様な生物が生息しているという。同研究会の上赤博文事務局長(62)は「ひとつのエリアでこれだけ多様な生物が生息する場所は貴重。年間を通じてしっかり調査していきたい」と話した。

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