原子力安全専門部会の工藤部会長(左から2人目)から報告を受ける副島良彦副知事=佐賀県庁

 九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働に関し、佐賀県の原子力安全専門部会は21日、広く意見を聴く委員会会長の副島良彦副知事に報告書を提出した。報告書を踏まえ山口祥義知事が玄海原発を視察して安全対策を確認する。

 報告書は本文70ページに加え、会合で原子力規制庁や九電が説明した資料や議事録などを添付している。部会は、新規制基準に基づく適合性審査や安全対策に関し、専門的な立場から県にアドバイスすることが目的で、安全かどうかの判断はしていない。

 報告書では、議論を踏まえて県が規制庁に確認した地震や事故対策など18項目について「より詳細に示されていることを確認した」とした。県に対し「さらなる安全向上の取り組みを国と事業者に求め、確認していくことを継続してほしい」と注文した。

 部会長の工藤和彦九州大名誉教授は「県民に説明し、理解を深めていただきたい」と要望した。規制庁が、新しい知見が得られた場合にさかのぼって安全対策を求める姿勢を明確化していることに触れ「期待している」と説明した。

 報告を受けた副島副知事は「かみ砕いた説明をする責任が、県に一定程度生じた」と応じ、報告書をホームページで公開した。広く意見を聴く委員会の各委員にも概要版を送付する。今後は、福岡県の説明会や伊万里市議会の議論を見極めた上で現地を確認し「知事にも行っていただきたいと思っている」と述べた。

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