2015年度の佐賀県内の高齢者虐待件数は前年度よりも28件少ない52件と、2年連続で減少した。家族らによる虐待は前年度から4割減と大幅に減っている一方、養介護施設の職員らによる虐待は7件で前年度より2件増えている。

 施設での虐待では、養護老人ホームの介護職員が90代の男性の胃ろうカテーテルを抜き取って全治2週間のけがを負わせたり、特別養護老人ホームの職員が80代の女性に暴言を浴びせたり、こぶしで小突いたり、排せつケアを行わないなどの虐待があった。他にベッドから降りられないように柵をしたり、部屋に鍵をかけたりするケースも。全7件で各市町が事実確認をした上で施設に改善計画の提出を指導している。

 家族や親族、同居人らによる虐待は45件、48人で過去最少。虐待の内容(複数回答)としては、暴力などを加える身体的虐待が30件、暴言や無視、拒絶などの心理的虐待が17件、財産を不当に処分するなどの経済的虐待が15件、介護・世話の放棄・放任が14件などとなっている。

 虐待者の内訳(複数回答)をみると、息子21人、夫11人、娘8人などとなっている。

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