桜まつりの開幕に向け、「陽光桜」を植樹する関係者=伊万里市の大川内山

 「秘窯の里」として知られる伊万里市の大川内山で4月1~4日、第1回目の「桜まつり」が開かれる。例年、桜の風景を楽しみに大勢の焼き物ファンが訪れる時期だが、今年はさらに伊万里鍋島焼会館前や権現川沿いに桜を植え、まつりの幕開けに向け準備が進んでいる。

 昨年4月、文化庁が認定する「日本遺産」に佐賀、長崎の8市町で構成する「日本磁器のふるさと 肥前」が選ばれたのを受け、イベント面でも肥前窯業圏の一体感が求められている。昨年まで42回続いてきた大川内山の春の窯元市も、有田陶器市が開かれるゴールデンウイークに移行することになった。大川内山の桜を楽しみに来ていたファンの気持ちに応えるため、新たに「桜まつり」として開くことにした。

 伊万里鍋島焼会館前には18日、高さ5メートル、幹回り20センチの「陽光桜」を植樹した。樹齢5~6年で、既につぼみを膨らませており、まつりの“即戦力”として花を添えてくれそう。また、てんぐ巣病にかかり樹勢が衰えていた権現川沿いの桜も陽光桜に植え替えるなど、数年かけて桜の園づくりを進める方針だ。

 期間中は、鍋島藩窯の伝統技術を受け継ぐ30窯元が春にちなんだ新作などを展示。2~3割引の品物を予定している窯元もある。伊万里・有田焼伝統産業会館では3月25日~4月8日、国際アマチュア陶芸展伊万里の応募作品も展示する。

 新作陶板「青海波桜花籠」付きの「春の陶彩弁当」も1日30食で限定販売する。弁当の内容は3種類あり、いずれも3500円で28日までに予約=電話0955(23)7293=が必要。実行委員会の畑石真嗣会長は「桜という地域資源を生かし、それを楽しみに訪れる方々と価値観を共有したい。桜の器も満開にしたい」と話している。

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