将棋プロ棋士の佐藤天彦名人(29)とコンピューターソフト「PONANZA」の2番勝負、第2期電王戦の第2局は20日、兵庫県姫路市の姫路城で行われ、94手で佐藤名人が敗れた。第1局でタイトル保持者としてソフトに初めて負けたのに続き、佐藤名人が2連敗を喫し、最も権威のある名人でもソフトに1勝もできず、大会を終えた。

 プロ棋士とソフトが戦う電王戦は今大会で最後となり、全対戦成績はソフトが14勝5敗1引き分けと大きく勝ち越した。主催するドワンゴの川上量生会長は大会前の会見で「人間とコンピューターが真剣勝負を続けてきたが、役割を終えた」と話していた。

 囲碁では3月、6冠を保持する井山裕太碁聖(27)がソフトに敗れており、これまでプロ同士が名勝負を披露してきた日本の伝統文化でも、コンピューターの実力が人間を上回る形となった。

 対局は持ち時間各5時間で、佐藤名人の先手番。中盤以降、じわじわとリードを奪われ、その後もソフトの正確な指し回しに押し切られた。

 佐藤名人は昨年の名人戦で、第一人者の羽生善治3冠(46)を破り、初タイトルを獲得した。PONANZAはプロに負けなしの7連勝と、最強ソフトの呼び声が高い。

 電王戦は2012年に始まり、引退棋士の故米長邦雄永世棋聖がソフトに敗北。翌年から3大会は5対5の団体戦となった。15年の大会ではプロがソフトの弱点を突く作戦が奏功し、3勝2敗と初めてプロ側が勝ち越しに成功した。16年から個人戦に戻り、実力者の山崎隆之八段(36)がPONANZAに2連敗した。【共同】

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