明治外交の目標であった不平等条約改正の経緯などを語る森田朋子・中部大学教授=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 佐賀偉人伝特別講演会「明治維新と外交-副島種臣と大隈重信を中心に」が20日、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で開かれた。歴史愛好家ら約100人が、不平等条約改正に向けた先人たちの努力や苦労話に興味深く聞き入った。

 2010~14年に刊行された『佐賀偉人伝』のPR行事の一環として開催した。同偉人伝・副島種臣編の著者で、明治維新史学会理事の森田朋子・中部大学人文学部教授が講師を務め、条約改正に至るまでの外務卿、外務大臣の功績や失敗などを時代に沿って紹介した。

 森田教授は「不平等条約の改正は立憲政体の確立とともに、明治期の大きな国家目標だった」とした上で、外国人を自国の法律で裁くことができない領事裁判権(治外法権)の撤廃や、関税自主権の回復などを目指していたと説明した。

 その上で、副島が日伊間協定交渉でイタリア側から内地(日本国内)旅行許可と領事裁判権の一部撤廃を提案されたことや、大隈が条約改正の直前までいったことなどを紹介。陸奥宗光が条約改正に成功したことは、「失敗も含めてそれまでの外務卿、外務大臣の努力があったから」とした。

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