唐津市七山滝川の「観音の滝」周辺で計画されている小水力発電所について、事業主体の九州発電(本社・鹿児島市)が、取水口の位置を滝の上流から下流に変更する方針を示していることが19日、分かった。滝の流量が減り、景観に影響することを心配する住民の声に配慮した。20日午後7時から七山公民館で開かれる住民説明会で提案する。

 当初は、滝の上流約250メートルに取水口を設け、滝川川の左岸に導水管を埋設。滝を迂回(うかい)して約1・6キロ下流の発電所に水を送り、約160メートルの高低差を利用して発電する計画だった。変更案は、発電所の位置は変えないものの、取水口を滝の下流約200メートルに設け、滝の流量に影響を与えないようにした。導水管の長さは約1キロに縮まり、高低差は約90メートルになる。

 同社によると、発電量は年間820万キロワット時から472万キロワット時に変更し、一般家庭約2500世帯分から1300~1500世帯分に減るという。

 計画変更の方針は、18日夜の七山地区駐在員会で九州発電から各地区の代表者に伝えられた。

 発電所建設を巡っては、昨年11月の住民説明会で、滝の景観や観光への影響を懸念する声が相次いだ。

 同社の担当者は「滝の水量を維持する方法も模索したが、滝を避ける方がベストだと考えた」と話し、「滝に対する住民の皆さんの思い入れを感じた。不信感を少なくして発電事業ができれば」としている。

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