佐賀市議会は19日、傍聴する聴覚障害者ら向けに、音声を字幕に変換するタブレット端末「iPad(アイパッド)」用無料アプリを活用する方針を決めた。聴覚障害などで耳が聞こえにくい人への対応で、議会の予備用端末を傍聴者に貸し出すことを検討する。

 方言への対応に課題があるとみられ、変換の精度を次回以降の本会議などで複数のアプリを試し、文字変換の精度を検証する。一定の精度が確認できれば本格運用する。

 市議会は、障害の有無にかかわらず論議の情報を知ってもらえるよう、手話通訳や文字変換アプリの導入など傍聴のユニバーサルデザイン化について検討してきた。昨年10月に導入したiPadで無料アプリを活用する案も上がっていた。

 この日の議会運営委員会では、音声を文字に変換して画面に映し出すアプリが有料、無料で複数あることが報告された。手話通訳は難聴者の全員が手話を理解できるわけではないことや利用頻度、人件費などが課題に挙がり、最終的に、無料アプリ活用に絞った。

 堤正之委員長は「自分もアプリを試してみたが、100パーセントではないものの話の内容は大筋理解できた」と話した。議会事務局は「方言がどう変換されるかという課題もある。まずは無料アプリでどうなるか確認が必要」としている。

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