「なあなあ、花火ってさ、横から見たら丸いと思う? 平べったいと思う?」-。そんな、たわいない疑問をめぐる、少年たちの夏を描いた映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」◆20年以上前に公開された岩井俊二監督の出世作で、今夏にはアニメ版も控えている。自分の目で確かめようと、少年たちは花火大会会場近くの灯台へと向かう。少女時代の奥菜恵さんがヒロインを務め、淡い恋心も絡んだ甘酸っぱいストーリーが印象的だった◆今夜は「第65回九州花火大会」が唐津市で開かれる。ライトアップした唐津城と、6千発の花火の競演が、本格的な夏の到来を告げる。二尺玉の直径500メートルの大輪や、全長500メートルのナイアガラと聞くだけで、わくわくしてくる◆こちらは映画風に言えば、まさに「横から見る花火」だろう。佐賀新聞社の駐車場で、編集局のスタッフが小型無人機「ドローン」の飛行訓練を繰り返しているのに出くわした。流線形の真っ白な機体が、自在に飛び回る。昨年、唐津城の天守閣とともにとらえた花火の動画は圧巻だった。今年はどんな映像を見せてくれるだろう◆せっかくの連休だし、まずは会場で下から見上げ、明くる日は横から撮った映像を新聞社のホームページで楽しもうか。ところで、横から見た花火って、平べったいんだっけ?(史)

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