電気店内に喫茶店を開いた徳渕頼秀さん=鳥栖市本町の「電'sとくぶち」

右からコーヒーを入れる近藤礼子さん、徳渕頼秀さん、山田要さん。中央奥のテレビ2台が展示されている商品=鳥栖市本町の「電'sとくぶち」

 鳥栖市本町の電気店「電’s(でんず)とくぶち」が店内にカフェを開いて話題になっている。徳渕頼秀(よりひで)店長(58)が量販店への対抗策として発案。おなじみの客はもちろん、通りすがりに立ち寄る人も多く、地域の交流拠点のようなにぎわいを見せている。

 徳渕さんは高校卒業後、父が1959年に創業した電気店を継いだ。最近は顧客からの電話で電気工事や修理などに外出することが多く、1人で切り盛りしているため、その都度、店を閉めていたという。

 昨年、リフォームを考えていて「どうせ品ぞろえでは量販店に勝てない。いっそのこと、カフェを併設すればお客さんに喜んでもらえる」と思いついた。

 30年以上の付き合いで、以前、久留米市で喫茶店を開いていた近藤礼子さん(64)に話を持ちかけると快諾。ことし1月から元大工の近藤さんの兄、山田要さん(66)と2人で改装に着手、3月下旬にオープンさせた。

 国道34号沿いにある店の入り口にはホットコーヒーを描いたのれんが飾られている。10坪ほどの店内はカウンター5席とテーブル席6席があり、まさにカフェそのもの。電気店は普通、所狭しと家電が並んでいるが、カタログ販売に切り替えたためテレビ2台と冷蔵庫、掃除機などをわずかに展示しているのみだ。

 メニューは厳選したコーヒーや、新鮮な卵など地域食材を使った近藤さん手作りのチーズケーキやシフォンケーキ、パスタ、ピザなど。徳渕さんは「今まで付き合いのなかった人も見えるようになった」と顧客開拓に役立っていることを喜び、近藤さんは「気軽に立ち寄って」と来店を呼び掛けている。

 カフェの営業は10時から18時、日曜祝日休み。電気店は日曜休み。

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