唐津市の峰達郎市長は22日、開会中の市議会で提案する意向を示していた副市長選任案を見送った。新年度から新たな2人を選任するため、準備を進めていたが、調整不足で提案を急きょ断念した。国交省出身の現副市長は31日で退任する方針で、2月に誕生した峰市政は4月から副市長不在になる。

 峰市長は新年度当初予算案に副市長2人分の人件費を計上し、24日の市議会最終日までに議会の同意を得られるように、22日の議会運営委員会で選任議案の取り扱いを検討する予定だった。だが同日朝になって、峰市長は田中秀和議長に「調整がつかなかったために見送る」と報告した。

 関係者への取材をまとめると、1人は県に派遣を依頼し、50代の県幹部職員の出向が内定していた。その後、市長の人脈で県外の50代の市長経験者を2人目として起用することを伝えたところ、内定を取り消された。県側の意に反した人選だったとみられる。

 取材に対し、峰市長は断念理由を「県とのパイプを強めるとともに、『新しい唐津』をつくるために庁外からの登用を探っていた。2人のマッチングがうまく調整できなかった」と述べるにとどめた。

 唐津市は条例で副市長の定数を2人以内としており、前市長時代の昨春から2人体制をとり、1人が市長選出馬のために昨年11月に辞職。国交省出向の岡本雅夫副市長(55)は今月末に退任する見通し。

 峰市長は「対外的な用務で支障があるかもしれないが、早々に調整でき次第、改めて提案したい」と話している。

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