旗が付いた竹を、木の上に引き上げる男衆=みやき町の綾部八幡神社(撮影・米倉義房)

大イチョウの上に掲げられ、風になびく神旗=みやき町の綾部八幡神社

 今年4月に県重要無形民俗文化財に指定された綾部八幡神社(吉戒雅臣宮司、みやき町原古賀)の「旗上げ神事」が15日あった。拝殿などに指定を祝う看板が掲げられ、子どもからお年寄りまで多くの住民が集結。地域の夏の始まりを告げる神旗が境内の大イチョウに掲げられると、歓声が上がった。

 951年から続くとされる伝統行事で、旗のなびき具合や巻き方を宮司が毎日朝夕2回観察。過去の観測例を踏まえて20日に天候や作況などの長期予報を出すことから、「日本最古の気象台」として知られる。

 神事では、神旗人(かみはたびと)と呼ばれる3人組の男衆が近くの小川でみそぎを済ませ、ハチマキ姿で大イチョウの前に整列。一礼し、道具を使わず己の肉体だけで瞬く間に木に登った。所定の位置に到達すると、地上の氏子衆が神旗を先端につけた長い竹を受け渡し、男衆が引き上げ、ひもを利用して木の上に固定。神旗が地上約30メートルの高さに翻った。

 無事に大役を終えた神旗人の林達也さん(38)は「今年で卒業するが、その年に指定を受けるなんて。携われて誇らしい」と感慨深げ。吉戒宮司(77)は「神様や先祖、地域の皆さま、町や県に感謝したい。祭りが末永く続き、皆さんの幸せを祈り続けたい」と話した。9月24日には「旗下ろし神事」があり、旗を回収する。

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