太陽柱と物見やぐら

濃霧の中の南内郭

 今年は酉(とり)年。鶏と聞いて思い浮かぶのは、日本神話の天の岩戸でしょう。鶏は夜明けを告げる鳥として、大切な動物です。天の岩戸の前でも鳴きました。

 今年1月3日は濃霧でした。霧は気温の低下によって空気中の水蒸気が水粒となって空気中に浮かんだ状態です。夜が明けているのかどうか良くわからない朝でした。

 吉野ケ里ももちろん濃霧の中。物見やぐらに登っても真っ白の世界で何も見えません。霧の中を歩くお客さまの足音だけが、ザッザッザッと聞こえ、ちょっと不思議な感じがしました。

 弥生時代、吉野ケ里の物見やぐらで見張りをしていた兵士にとって、一番やっかいだった天気は、雨でも雪でもなく、霧だったのだろうなと思います。

 そういえば、先月24日の日没前に「太陽柱」が見られました。太陽から上空に向かって赤い柱のような光が見える太陽柱は、冷たい空気が上空に来ている時に見られる現象です。今年に入ってからも太陽柱は数回見られましたので、今年の冬も上空はかなり冷たいようです。

 自然と共に生きる弥生人たちも夕空を眺めてそんなことを感じたのでしょうか。(吉野ケ里ガイド)

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