■最大9000円、技術者育成へ独自策 

 機械加工や造園など、働く上で必要な技能の習得レベルを評価する国家検定制度「技能検定」に関し、佐賀県は今秋以降に実施される後期から、実技試験の受検料を最大9千円減免する。国の減免措置に加えて、県独自に幅広く負担を軽減することで、県内の産業を支える技術者の育成やレベルアップを図る。

 技能検定は職種によって管理者レベルの特級から基礎の3級までと、区別がない単一等級があり、試験は前後期の年2回実施される。手数料は県職業能力開発協会が実施する職種で学科3100円、実技1万7900円(高校生、大学生、専門学校生などは1万1900円)かかり、負担軽減が課題だった。

 国は35歳未満の2、3級と高校生らの3級について、最大9千円を減免する。県はこれに加え、年齢制限のない1級と35歳以上の2、3級、高校生らの2級も独自に減免する。これで対象の高校生らは2900円、一般は8900円で実技試験が受けられる。

 県は2012年度から、高校生らに対しては4分の3を減免し、前後の年度で受検者数が倍増する効果が出ていた。今回、上級レベルの1級まで対象とすることで、若手を現場で指導するベテランの育成にも力を入れる。

 16年度の県協会の受検者数は1476人(高校生ら469人)で、合格者数847人(同361人)、合格率57・4%(同77%)となっている。県は6月県議会で755万6千円の補正予算案を提案する。県産業人材課は「企業のニーズに応えたものづくりの人材を育成し、県内技術者のレベルアップを図りたい」としている。

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