暗褐色の織部釉など定番の陶器や、新作の磁器などを並べている「抱星窯」の作陶展=佐賀市のギャラリー喫茶欒

 長崎県東彼杵町に「抱星(ほうせい)窯」を構える小玉健策さん(68)、恭子さん(60)夫妻が、佐賀市東佐賀町のギャラリー喫茶欒(まどい)で作陶展を開いている。手のぬくもりを追求した磁器の新作や、表情豊かな食器や花器、香炉など約70点を並べている。22日まで。

 夫妻は32年前に岐阜から長崎へ移り住み、九州では珍しい美濃焼の上薬や技法で陶器を制作してきた。深みのある暗緑色の織部釉(ゆう)や明るい青のトルコ釉、柔らかな風合いの粉引きなどで仕上げた作品を主に展示している。

 作陶展の目玉は、今年のえと「酉(とり)」をモチーフとした新作の磁器。取っ手を鳥にかたどった香炉は、磁肌にブラシで傷を付けた後、絵の具を塗って拭き上げることで、使い込んだようなレトロ感を出している。食器でも、陶器の持つ温かみを磁器でも表現しようと、あえて「白すぎない白磁」にこだわった色合いに挑戦している。

 2人は「個性的で面白い陶磁器は、暮らしの中のアクセントになる。和の器の楽しさを味わってほしい」と話している。

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