玄海原発の再稼働に関し、国や九電の説明を聞く糸島市の住民=福岡県糸島市の伊都文化会館大ホール

 九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働に関し、原発から半径30キロ圏に市の一部が入る福岡県糸島市での住民説明会が23日夜、同市の伊都文化会館で開かれた。自然豊かな観光地として近年人気を集める地域だけに、県外から移住した市民からも、再稼働や避難計画を疑問視する声が相次いだ。

 説明会は区長ら約700人と公募の市民200人が対象で、計589人が参加した。国の3機関と九電に加え、糸島市の担当者も安定ヨウ素剤の配布場所など広域避難計画を説明した。

 「福島の教訓」という説明が繰り返され、住民が「動かさないことが教訓じゃないか」と意見すると大きな拍手が起きた。市が示す避難計画にも「頭の中のシミュレーションでもごちゃごちゃになっているのにできるわけがない」と否定的な声が続いた。

 福島原発事故後に東京から移住した女性は「なぜ危なっかしい原発を動かす必要があるのか、13歳の子どもにも分かる説明を」と主張した。

 福岡、長崎両県の30キロ圏内の計5市での住民説明会はこの日で終了した。再稼働に対する姿勢に関し、説明会後、福岡県の小川洋知事と糸島市の月形祐二市長はともに「まずは立地県と立地町の意見が尊重されるべき」と口をそろえた。月形市長は住民投票について「今のところ考えていない」と語った。

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