民家に流れ込んだ土砂を撤去するボランティア=17日午後、福岡県朝倉市

 佐賀県内の有明海沿岸で8日に見つかった3人の遺体のうち、身元が不明だった女性2人について、佐賀南署と鹿島署は17日、身元が判明したと発表した。いずれも福岡県朝倉市の住民で、九州豪雨で筑後川流域から流れ着いた行方不明者とみられる。

 両署によると、佐賀市東与賀町の干潟よか公園付近の海岸で見つかったのは、朝倉市杷木松末の井手和子さん(59)。鹿島市音成の海岸で見つかったのは、朝倉市杷木松末の小嶋ユキヱさん(70)だった。

 九州北部の豪雨では、12日に朝倉市で見つかった遺体の身元が足立曙光さん(70)と判明した。依然として7人と連絡が取れておらず、17日も自衛隊員や消防隊員ら計約2700人が捜索を続けた。有明海ではこれまで5人の遺体が見つかり、全員豪雨の犠牲者と判明した。

 3連休最終日となったこの日も各地からボランティアが駆け付け、住宅に流れ込んだ土砂や使えなくなった家財道具を搬出。福岡県東峰村と朝倉市は大雨による災害の恐れがあるとして計約5900世帯、計約1万6000人に一時避難指示を出し、作業が中断する場面もあった。

 福岡市から東峰村に来ていた団体職員伊達智和さん(28)はボランティアセンターの指示を受け家財道具の搬出を中断。「被災者に事情を話し理解してもらった。雨も降りそうなので仕方ない」と話した。

 ボランティアの受け入れは大分県日田市で8日に始まり、被災各地に拡大。朝倉市では3連休で延べ約5000人が活動した。東峰村は同約1800人、日田市は同約1900人だった。気象庁によると、福岡、大分両県では17日も高気圧に覆われて気温が上昇。最高気温は、朝倉市が34.8度、日田市が36.2度となった。

 朝倉市はこれまで1000件以上受け付けた罹災(りさい)証明書の発行や、被災した家屋調査を18日から行う。

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