成田空港の全日空北米便の搭乗口。ついたての裏で追加の保安検査が行われるようになった=18日午前

 日本の主要航空会社は18日、米政府がテロ対策のため米国到着便の搭乗前検査の強化を要求していることを受け、乗客が手荷物として機内に持ち込む電子機器の爆発物検査を始めた。

 全日空と日本航空はいずれも、18日午前に米国行きの便がある羽田と成田両空港について「新たに始まった検査の影響によるトラブルや遅延の発生は確認されていない」としている。

 空港関係者によると、爆発物検査を受ける米国行きの乗客は無作為に選ばれる。検査対象となる電子機器は、携帯電話やスマートフォンより大きいパソコンやタブレット、電子書籍端末、カメラなど。携帯電話、スマホ自体は対象外という。

 米政府は、爆発物の微量な成分を検知できる拭き取り式爆発物検査装置(ETD)での実施を指定。検査で爆発物と疑われると、機内に持ち込むことはできない。

 羽田空港で18日、全日空のニューヨーク便を待っていた東京都町田市の夫婦は「検査強化は知らなかった」と驚いた様子。夫(64)は「いい迷惑だが、こういう世の中の情勢ではやむを得ない」と一定の理解を示した。妻(64)は「安全への追求が過度になると、プライバシーの面で不安がある」と困惑していた。

 国土交通省によると、新千歳、仙台、羽田、成田、中部、関西、福岡の7空港に米国直行便がある。【共同】

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