池田学さんの作品の魅力を語るチェイゼン美術館長のラッセル・パンチェンコさん=佐賀市の県立美術館

◆「下書きせず、失敗許されぬ」

 佐賀県立美術館で開かれている「池田学展 The Pen-凝縮の宇宙-」(佐賀新聞社など主催)の記念講演会が21日、美術館ホールであった。池田さんが3年間滞在し、新作「誕生」を完成させたチェイゼン美術館(米国ウィスコンシン州)館長のラッセル・パンチェンコさんが制作秘話を紹介した。

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 パンチェンコさんは、ニューヨークで開かれた日本現代美術展で池田さんを知り、同美術館の「アーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)」の第1号として招へい。「誕生」の制作を見守ってきた。

 下書きせずに描き進める池田さんの制作方法について、「失敗が許されないアプローチ。どの瞬間にも常に最高の集中力を持ち、何を創り出すかに心を置いて進む姿は勇敢だ」と称賛。

 作品の高い芸術性にも触れ、「誰も思いつかない方法でペンの世界を広げていく手法の幅広さは、他の追従を許さない」と語り、「『The Pen』はまさにぴったりの名称。物語性だけでなく、ペン遣いにも注目を」と呼び掛けた。

 22日は午後1時半から県立美術館ホールで無料のトークイベントがあり、池田さんと佐賀北高時代の恩師金子剛さん、ミヅマアートギャラリー(東京)代表の三潴末雄さんの3人が語り合う。

この日の講演は後日、県内文化面で詳報します

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